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朝鮮音楽の研究

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の音楽・軍歌・歌謡を翻訳。現在100曲収録を目指しています。開設:チュチェ104(2015)年4月23日 ※2016/8/22 コメント欄開放 姉妹サイト:http://www.geocities.jp/totalwar1939/

前進する社会主義(전진하는 사회주의)

2016年創作 解説付き

前進する社会主義(전진하는 사회주의) 歌詞

 

 

業火のなかで鋼鉄が鍛えられるように
試練のなかで 我らはより強いのだ
不敗の党に従って 万難に打ち勝ってきた
誇らしい道のり 矜持を百倍して
我らは止まることを知らない 我らは恐れを知らない
我らは暴風のように進む 社会主義の勝利の道を

 

ひとつの心で 越えられなかった山岳はなく
ひとつの志で 勝てなかった狂風はない
いつも党を信じて 奇跡を轟かせてきた
一心の隊伍 信念も百倍して
我らは止まることを知らない 我らは恐れを知らない
我らは暴風のように進む 社会主義の勝利の道を

 

チュチェの党旗を翻す我ら
社会主義の強国を築く我ら
導きの党が切り開いた 輝く未来へ
世代を継いで ひとすじに行かん
我らは止まることを知らない 我らは恐れを知らない
我らは暴風のように進む 社会主義の勝利の道を

 

 

불길속에서 강철이단련되듯이
시련속에서 우린 더 강해지여라
불패의 당을 따라 만난을 이겨온
자랑찬 행로 우에신심을 백배해
우린 멈쳐서지않는다 우린 두려움을모른다
우린 폭풍치며나간다 사회주의 승리의길로

 


한마음 뭉쳐 못 넘은 산악이없고
한뜻이 되여 못 이긴 광풍이없네
언제나 당을 믿고 기적을 떨쳐온
일심의 대오속에신념도 백배해
우린 멈쳐서지않는다 우린 두려움을모른다
우린 폭풍치며나간다 사회주의 승리의길로

 


주체의 당기 날리며 나가는 우리
사회주의 강국을일떠세우리
향도의 당이 펼친 찬란한 미래로
세대를 이어가며곧바로 가리라
우린 멈쳐서지않는다 우린 두려움을모른다
우린 폭풍치며나간다 사회주의 승리의길로

 

 

 

解説。2016年10月10日、労働新聞3面にて掲載され、功勲国家合唱団の党創建72周年記念日慶祝公演にて初披露された新曲。

この曲を聴いて、私は1993年創作の『社会主義を守ろう』や『社会主義は我らのもの』を想起しました。

ただこれらの曲は、ソ連崩壊など社会主義圏の崩壊をうけて創作されたもので、社会主義の発展を題材とした『前進する社会主義』とは方向性が正反対。にもかかわらずなぜ思い浮かんだのか。

それは、社会主義ブロックの崩壊と朝鮮式社会主義の危機を契機として『社会主義を守ろう』などの創作につながった一方で、『前進する社会主義』は朝鮮労働党第七回党大会を経て、むしろ金正恩体制のもとで社会主義体制が盤石となったことを示す歌謡で、創作の経緯こそ真逆であれ、どちらの曲も北朝鮮史における社会主義体制の変遷を記録するものだからです。

朝鮮現代史における、ふたつの曲のスタンスを確認してみましょう。

すなわち、

 

社会主義圏の崩壊→朝鮮式社会主義の危機→社会主義を守ろう』創作

金日成死去・経済危機・対外摩擦→非常事態打破としての「先軍政治」→「党よりも軍」の時代→金正恩時代の到来と権力掌握・経済安定傾向→『前進する社会主義』創作

 

このような流れとなっているわけです。

 

『前進する社会主義』は、金正恩の党内基盤の確立、またわずかながら経済成長も見込まれ、核・戦略ミサイル技術も格段に進歩した現在の朝鮮の「自信」をうかがわせる

力強い曲だといえるでしょう。