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朝鮮音楽の研究

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の音楽・軍歌・歌謡を翻訳。現在100曲収録を目指しています。開設:チュチェ104(2015)年4月23日 ※2016/8/22 コメント欄開放 姉妹サイト:http://www.geocities.jp/totalwar1939/

口笛(휘파람、フィパラム)

1991年創作 普天堡電子楽団 解説付き

 

『口笛』 歌詞

 

昨日の夜も吹いたよ 口笛 口笛
もう何か月も吹いたよ 口笛 口笛
ポクスン(福順、人名)の家の前を通るたび この胸がとくめく
思わず せつなく 口笛を吹くよ
ヒュー ホホホ ヒュー ホホホ
ヒュー ホホホ ヒュー ホホホ


一度会えば なぜかもう会えないような
会って また会っても その姿を見たくなる
今日の計画を三倍果たしたと にっこりほほ笑むとき 
この胸に火がともる これをどうしようか
ヒュー ホホホ ヒュー ホホホ
ヒュー ホホホ ヒュー ホホホ


昨日の夜も吹いたよ 口笛 口笛
もう何か月も吹いたよ 口笛 口笛
革新者の花束を抱いて口笛吹けば
ポクスンも わが心をわかってくれる
ヒュー ホホホ ヒュー ホホホ
ヒュー ホホホ ヒュー ホホホ

 

어제밤에도 불었네 휘파람 휘파람
벌써 몇달째 불었네 휘파람 휘파람
복순이네 집앞을 지날땐 이 가슴 설레여
나도 모르게 안타까이 휘파람 불었네
휘휘휘 호호호 휘휘 호호호
휘휘휘 호호호 휘휘 호호호

 
한번 보면은 어쩐지 다신 못볼듯
보고 또봐도 그 모습 또보고싶네
오늘계획 삼백을 했다고 생긋이 웃을 때
이 가슴에 불이 인다오 이 일을 어찌하랴
휘휘휘 호호호 휘휘 호호호
휘휘휘 호호호 휘휘 호호호


어제밤에도 불었네 휘파람 휘파람
벌써 몇달째 불었네 휘파람 휘파람
혁신자의 꽃다발 안고서 휘파람 불면은
복순이도 내 마음 알리라 알아주리라
휘휘휘 호호호 휘휘 호호호
휘휘휘 호호호 휘휘 호호호

 

 

 

 

 

趙基天の原詩『口笛』

 

휘파람
 
오늘저녁에도 휘파람 불었다오
복순이네 집앞을 지나며
벌써 몇달채 휘파람 부는데
휘휘… 호호…
그리도 그는 몰라준다오

날마다 직장에서 보건만
보고도 다시나 못 볼듯
가슴속에 불이 붙소
보고도 또 보고싶으니
참 이 일을 어찌하오

오늘도 생긋 웃으며
작업량 3백을 넘쳤다고…
글쎄 3백은 부럽지도 않아
나도 그보다 못하진 않다오
그래도 그 웃음은 참 부러워--
어찌도 그리도 맑을가

한번은 구락부에서
나더러 무슨 휘파람 그리 부느냐고
복순이 웃으며 물었소
난 그만 더워서 분다고 말했다오
그러니 이젠 휘파람만 불수밖에--

몇달이고 이렇게 부노라면…
그도 정녕 알아주리라!
이 밤도 이미 늦었는데
나는 학습자료 뒤적이며
휘휘… 호호…
그가 알아줄가

 

 

巷では「 北朝鮮の音楽は党や首領社会主義を讃える歌ばかり」という評判を聞く。

確かにその通りなのだが、恋愛に関する歌だって、ちゃんと存在する。

『口笛』は詩人・趙基天(チョ・ギチョン、1913~1951年)が解放直後の1947年9月に書き上げた恋愛詩『口笛』を、のちに普天堡電子楽団の作曲家であるリ・ジョンオが詩を改作し曲をつけて世に送り出したものだ。

趙基天は1913年、朝鮮北部の会寧生まれ。のちロシア帝国沿海州に移住して朝鮮解放時にソ連軍とともに故国へと帰還し、『白頭山』『聞慶峠』(いずれも曲をつけ楽曲となった)などを創作したが、朝鮮戦争中の1951年、平壌において爆撃を受け死亡した。その後40年間、必ずしも『口笛』は人々に知己を得なかった。

だが恋愛詩『口笛』を取り巻く状況は、普天堡電子楽団の登場によって一変する。

1985年に創設された普天堡電子楽団は、電子楽器というテクノロジーの結晶を用いた現代的かつ独創的な演奏で朝鮮音楽界に新たな潮流を生み出し、それまでの朝鮮音楽には存在しなかった「流行曲」という概念を生み出した。

そうした流行曲のなかでも最大のヒットをたたき出したのが、趙基天の死後40年を経た1991年、普天堡電子楽団の歌手チョン・ヘヨンが歌ったこの『口笛』だ。

チョン・ヘヨンの甘やかな美声に乗って流れる切ない歌詞は男女の恋愛を扱った歌の少ない北朝鮮において圧倒的な人気を得たといわれており、その影響は北朝鮮に止まらず韓国・日本にまで広がりを見せ、様々なメディアでも取り上げられてきた。

なぜリ・ジョンオと普天堡電子楽団は40年も前の詩を発掘し、歌謡へと改作したのか。そして『口笛』はなぜ北朝鮮国内にとどまらず、様々な人の支持を得るに至ったのか。様々な憶測を呼ぶ北朝鮮最大のヒット曲『口笛』は、朝鮮音楽の愛好者にとって、もっとも興味を引く曲のひとつである。

 

 

 

 

参考

北朝鮮を知るための51章(明石書店

・휘파람 불고 불며(기사입력: 2011/09/04 [10:48])